イベント名:WEBセミナー
―With コロナ時代こそ強くなるー
社員の自律的キャリア形成・組織 風土醸成の人事戦略
開催日時:2020年11月6日(金)14:00~15:30
開催場所:オンライン開催
参加人数:142名
【主催者の感想】
岩佐勇一氏(1級キャリアコンサルティング技能士)を講師にお迎えし、11月6日WEBで開催した本セミナーは、企業の人事部門社員を対象者に絞ったものでしたが、180名を超える参加申し込みがあり、ウィズコロナ時代にますます重要性が指摘される社員のキャリア自律と、その組織風土醸成への関心の高さが伺われました。
セミナー申し込みフォームにあらかじめ設置した自由質問欄には、「自律的な社員を増やすために、どんな取り組みが効果的か知りたい。」「社員のキャリア自律を促すキャリアパスは存在するのか。それはどのようなもので、どう提示すればよいのか。」「キャリアパスにばかり目が行き、代表的なキャリアパスを歩もうとする社員が多い。自発的に自分のキャリアを歩もうという考えに至っていない。」の声に代表されるように、「キャリア自律の風土」を社内でどう醸成するかという舵切りの方向性を模索する人事の方々の声を多く聴くことができました。
これを受けて開講した岩佐氏の講演は、ウィズコロナ時代からDX時代までの社内キャリア形成支援の在り方を見通したもので、受講者ばかりでなく、キャリアコンサルタント講習事業を運営する我々にとっても、今後への視野を広げさせられる体験となりました。
在宅・出勤のハイブリッド勤務が恒常化していく中、・従来の組織的努力によって醸成されてきた組織内の共同・共感意識、相互成長意識(チームワーク)、夢・未来・フィロソフィの効果が弱まり、遠心性が高まる可能性が見通されること、・その中で、社員一人一人が具体的なパーパス(自らの存在意義)に気づき、知ることによって求心性が高められていくことの必要性、・組織のパーパスと社員のパーパスが結びついたところに生まれる「ワークエンゲージメント」は、対話型マネジメントによって醸成されること、の講話は特に印象的でした。
中でも、同じ文脈の中で引用された「すべてのマネージャーがカウンセラーになる時代が来る」の言葉には、受講者から共感の反響もあり、受講者の腹落ち感も高かったものと思います。
我々も、この言葉から、これからの企業内キャリアコンサルタントに対する支援の在り方への気づきをいただきました。
終了後アンケートには、「これから自身の進む道を導いていただいたような気がします」「当社の問題点等が見えてきた」「マネジメントの本質的な意味を学べた」
「これからの時代のマネジメントの在り方、自身のキャリアの考え方について整理が出来た」等多くの感想をいただきました。
講演後のフォローアップメールでは、受講者の皆様に対する「皆様がチェンジエージェントであるということに気がつかれ、自ら変化を創り出していかれることが、皆様自身は元より組織や顧客にとっても最大の人財戦略になる」という岩佐氏のエールの言葉を配信いたしました。
新型コロナで、数か月先も見通しがたい環境の中ですが、「チェンジエージェントたれ」というドラッカー引用の講師の言葉に最後まで、新たな勇気と励ましを頂く一日となりました。
経営/マネジメント/組織開発,人材/人材開発/キャリア形成,キャリア教育
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